総務省は23日、宝くじのインターネット販売を24日から拡充すると発表した。クレジットカード決済を可能にするほか、購入できるくじの種類を増やす。利便性向上により、若年層を中心とした新たな顧客を取り込み、地方自治体の財源になる宝くじの売り上げ増加につなげたい考えだ。
発売団体が運営する「
宝くじ公式サイト」で会員登録すると、スクラッチを除く全てのくじがネットで購入でき、カード決済が可能になる。当せん金は指定口座に自動で振り込まれる。利用額に応じ次回以降の宝くじ購入に使えるポイントも付く。来年4月までに会員数50万人を目指す。20歳未満の登録はできない。
これまでは、数字を選ぶロトとナンバーズ、ジャンボ宝くじなど一部のくじだけが銀行のサイトで購入でき、決済は口座引き落としに限定されていた。
宝くじの販売額は2005年度の1兆1047億円をピークに減少傾向で、17年度は7866億円。総務省は「toto」などスポーツ振興くじはクレジット決済が可能な一方、宝くじはほとんどを対面で販売していることが要因の一つとみている。
宝くじは都道府県と政令指定都市が発売。当せん金と販売経費を差し引いた収益が自治体に配分されている。〔共同〕
2018.10.25 日経